結婚したとき、バブルの直前だった。
直前というか、文京区のマンションが、新居。恵まれているといえば、確かに恵まれていた。
しかし、海のそばで、夏もクーラーなしで過ごせた私にとっては、暑くて、狭くて、ここでずっと暮らすのかと思うと、がっかりだった。
仕事に行くのには、便利だったが。
実家からは、1時間半くらいかかり、しかも混んだ電車で、立ちっぱなし。
それに比べれば、20分くらいで職場にたどり着ける文京区のマンションは、最高だった。
だが、一戸建てでくらしていたので、49平米のマンションに一生暮らすのは、無理と思った。だが、当時文京区の土地は、一坪で500万円。購入できるわけがない。
そんなとき、那須高原の戸建てが1000万円という金額で購入できることを知り、産休中に見に行った。しかし、建売住宅は、売り切れていた。それで、まず170坪の土地を510万円で、購入することにした。頭金は、私の財形貯蓄。
土地を購入したら、そのまま持っているのはもったいないので、建ててしまえということで、マンションを担保に1000万円借りて、当時始まった田園向けの住宅金融公庫ローンを申請した。サウナと暖炉、そして、断熱材をたっぷり入れて、冬でも暖かい家ができた。
夫も、私も週末には、車で出かけていって、楽しんだ。
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